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Q.こちらに入職されたきっかけや決め手を教えてください。

A.定年退職後、妻の薦めもあり知人の紹介でこちらを知りました。立ち上げ期からこちらに勤務して早11年。元々は電子部品会社の研究開発者でした。これまでと全く違う仕事がしたいという意欲はありつつ、最初は右も左もわからない状態でした。

Q.普段のお仕事の内容を教えてください。

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A.ヘルパーとして利用者さんの排泄介助や口腔ケアなどのお手伝いを中心に自立支援をしています。中でも私の主な担当はレクリエーションです。どうしても気分が滅入って閉じこもりがちになってしまう皆さんを元気づける役と言いますか、例えば毎日の体操の時間を盛り上げています。モットーは『実用的な話をわからないように含めて楽しませる』です。手のひらを開閉する動作ひとつにしても、日常生活の動きに繋げられるよう工夫を凝らして構成を考えています。DSC07666_1004105158私は前職の研究経験が長かったので、自分で勉強を重ねることは全く苦にならないタイプで、今でも休みの日などを利用して口腔ケア学会や医学界の公開講座などにも積極的に出かけて学んでいます。体操もそんな裏打ちのあるデータを元に構成しています。人間は肩肘を開くような動きをすると自然と元気が出るんですよ!テーマソングは水前寺清子さんの『365歩のマーチ』。元気の出る曲に乗せて、一人一人今日の調子や困ったことがないか聞きながらみんなで楽しく笑って体操をしています。「イチニサンシ」という掛け合いに「…ハチク ジュウシマツ!」なんて、ちょっとした言葉遊びや冗談を交えてみなさんと大笑いして体操を楽しんでいます。「イチニサンシご苦労さん!」とか(笑)些細なことかもしれませんが、利用者さんたちもいつも楽しみに待っていてくれて本当に嬉しいかぎりです。いつの間にか信頼関係も築けています。体操の最後には『東京音頭』を歌って踊って〆ます。集中してあっという間に1時間が過ぎます。みんな一緒に楽しく歌って踊る姿には毎日やりがいを感じますね。

Q.日々の仕事を通じてやりがいや充実感を感じることはどのようなことですか?

SONY DSCA.どうしても「生きること」自体に興味を失いかけている人が多い現実があります。「生きる力」を体操をきっかけに少しでも引き上げることができたと手応えを感じる瞬間は心からやりがいを感じます。ここは認知症や要介護平均3以上の方が多いので、つい気持ちが滅入る理由もわかります。ですが、目を輝かせて生き生きとした表情で自分の楽しみを見つけて過ごされる姿を見るときは私まで心が躍ります。交換研修で他施設に行く機会もあり、その際も体操を一日に2回3回とリクエストされるときもあり自分でも自信を感じていますね。私自身も体力を使いますが、元々水泳で鍛えていて体力には自信があります。リーダーシップを取って現場で活躍できている自負もあって今とても充実していますね。

Q.この仕事を通じて自分が成長したなと感じることはありますか?

SONY DSCA.どんな人も終末期になると自然と穏やかになるものです。お見送りをするというのはやはり特別な時間です。どんなに寝たきりでも部屋のドアを開けて、こちらの存在を「いるよ」と気づいてもらうことの大切さを痛感します。本当の意味で寄り添うことを知ったと言いますか、「そばにいるよ」という気持ちを伝えたり声を届けることの真の意義を学びました。

それから「恥ずかしい」という気持ちがなくなりました。研究職だった前は正直、片意地張っていました。最先端技術だけに一歩先は崖のような未知の領域を一人で黙々と探求する仕事でしたので、失敗と恐怖心の狭間で必死で猛勉強する日々でした。人一倍頭が固く、失敗することは何より怖くて恥ずかしいことでした。でもここに来ると本来の自分らしさを自然と出せるようになりました。なぜなら地を出してもみんなが笑顔で受け入れてくださる度量の大きな空気があるからです。自分に素直に、自然体で生きるって本当に素敵ですね。

また、介護の仕事は気持ちがぶつかりあう特殊な現場ですから、変な取り繕いは鋭く見抜かれます。いいことばかりでなく、もちろん大変な出来事もあります。感情をさらけ出してあけっぴろげの自分を受け入れながら、人の温度や絆を感じる仕事をしていくうちに人生観も変わりましたし、家事や人のお世話をすることの大変さも知りました。自分の奥さんに対してあらためて感謝の気持ちも感じましたしね。(笑)

Q.伊藤さんがこれからこちらで実現させたい夢やビジョンはありますか?

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A.もっと医学的なことだけでなく、多方面の知識を融合したオリジナルのプログラムを考えてみたいですね。利用者さんに楽しんでもらえる体操ネタを作るだけでなく、自分自身のためにも業界を問わず幅広い知識を吸収することが今は楽しみで仕方ないです。今所属している学会は7つくらいでしょうか。「楽しい」と感じる人生の素晴らしさをもっともっと私自身で体現し、利用者さんに伝播してゆければいいですね。

ホーム長(勤務9年目)宮崎悦子さん

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Q.こちらに入職されたきっかけや当時の様子を教えてください。

A.私は以前、看護師でしたが老人介護の分野に特化した仕事をしたいと思うようになり、ホームヘルパーやワーカーの経験を積んできました。以前勤務していた小さな施設は立ち上げ期だったこともあり「そこだけのルール」の中で対応一つも手探りでした。

こちらに入職したのは、多くの施設を経営する会社であると同時に、しっかりとした教育体制や確立されたシステムの上で働きやすい職場だと感じたことが決め手です。システムも学べると聞いてより魅力的でした。システムと言うのは、わからないことをきっちりと教えてくれる環境があるということです。現場で直面する疑問や困ったことをすぐに相談でき、フォローする体制があるということは素晴らしいことですよね。信頼できる上司がいるという体系にも当時の私には魅力でした。

Q.現在のお仕事内容を教えてください。

DSC07700_1004111921A.ケアマネージャー兼管理者の業務をしています。18名の利用者さんのケアプランを中心に日々業務を行っています。日常生活における利用者さんのお世話が主ですが、とても家庭的な雰囲気で毎日を過ごしています。ここは認知症の方の施設ですが、1フロア9名という少人数で自由にご自宅と同じ環境で過ごしていただけるよう援助しています。例えば食事も家で食べる旬の食材を使用して調理も一緒に作ります。ジャガイモの皮剥きやもやしの芽取りなど自宅のキッチンで料理する感覚で職員も一緒に笑いながら楽しく作業をしています。

他にも職員のフォローに入ります。キャリアの浅い職員には一緒に現場に入りマンツーマンで指導に当たりますし、疑問があればその場で解決するよう意識しています。職員がケアマネージャーや介護福祉士などの試験を受けたいときには、勉強会を開いて、みんなで一緒に学ぶことを何年も続けています。ケアマネージャー資格などは難しいので、自主的に指導し合って本格的な試験対策をしています。施設関係者だけでなく、職員のお友達や全く別の施設からの希望者も多くお越しになるくらい大盛況で、実際合格実績もすごいんですよ!職員の実力も確実に伸びています。ここの誇らしい自慢ですね。

その他、いろんな研修やセミナー参加もできて、学びについての会社のバックアップは手厚いです。困ったことがあれば上司自ら応援にも来てくれますし、職場は本当にアットホーム。お茶を飲んだりおしゃべりを楽しむだけでなく、職員が犬を連れてきたり、季節のイベントを通じてご支援くださる地域の方のあたたかさに触れたり、それは自宅で過す感覚と同じですよね。利用者さんが24時間過ごす場所なので、職員一人一人が環境作りや施設の雰囲気をとてもに大切に考えています。それに職員は多彩な得意分野を持っていて、それはもう脱帽です!シフトが様々な中、みんなで協力し話し合っていつも現場を盛り上げてくれます。誰かに負担が偏ることなく、協力して作り上げる姿には安心しています。職員の人間力が非常に高いので働きやすい職場だと思いますね。

Q.このお仕事を通じてやりがいや達成感を感じるときはどんなときですか?

SONY DSC A.利用者さんと職員が一緒に笑顔で過ごしているときには「いいな」とあらためて実感します。特に大きな医療行為を希望されなければここは利用者さんの人生の最期までお付き合いができる場所です。利用者さんが座ったままお風呂に入れる機械浴などもあり、長く最期のときまで一緒に暮らしてゆけます。職員が自信を持って利用者さんのお看取りができている場面を見るときなども、この仕事のやりがいを強く感じる瞬間ですね。

Q.この仕事を通じて自分が成長したなと感じることはありますか?

SONY DSCA.以前は四角四面な考え方で、失敗を過度に恐れる私でした。でもここに来てからは失敗を責めない寛容さとフォローくださる風土が、落ち着いて広い視野で見渡せる自分に変えてくれました。利用者さんやご家族をはじめたくさんの出会いがあり、いろんな考え方を吸収できたことも大きな要因です。凝り固まった考え方だとできない理由ばかり探してしまって、「とにかくやってみよう」という今の発想にはなれませんでしたね。

それから「人に伝える力」です。説明力とも言うのか、人に物事を伝えるには丁寧で根拠のある「響く伝え方」をしなければ真には伝わらないものです。自分でもかなり勉強し努力もしましたが、人間性がぶつかりあう生の現場ですので、その気づきは自分の中でとても大きかったですね。

Q.宮崎さんがこれからこちらで実現させたい夢やビジョンはありますか?

DSC07694_1004110723A.一つ忘れられない想い出があります。毎日「死にたい」が口癖の末期がんの80代の方がいました。娘さんには「温泉に一緒に行きたい」というささやかな夢がありました。介護保険外のサービスではありましたが、私もどうしてもその夢を叶えたくて、一緒に電車に乗り温泉に行き、美味しいご飯を食べました。次の日の早朝、布団の中でその利用者さんが小さく呟かれました。「神様…お願いです。もう少し長生きをさせてください。」と―それを傍で聞いた娘さんは静かに涙を流されました。私は言葉が見つからないくらい感激しました。その後一年もを経たないうちにお看取りさせていただいたのですが、その時に震えるほど痛感したのは「できることがあるなら最大限叶えたい」という願いです。賛否両論あると思います。介護保険のサービス外のことなのになぜそこまでやる必要があるのか?認知症の方を連れ回すなんて不可能だ!なんて意見も出る理由はよくわかります。けれど実際にその意義と熱量を感じる現場にいるからこそ、やってみたいと私は強く思うのです。「役に立ちたい」という思いが溢れるのです。記憶に残る真のケアを一つでも多くこれからも結実したいです。

Q.この仕事に向いている方や一緒に働きたいと思う人はどういう人ですか?

 

A.まず気持ちが優しいことは大事ですね。資格なんかはあとからついてくるものです。「まずはやってみよう」と思えるポジティブな発想ができる方であれば、もう向いてるんじゃないかなと思いますよ。

介護職(パート勤務11年目)伊藤治雄さん

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Q.こちらに入職されたきっかけや決め手を教えてください。

A.定年退職後、妻の薦めもあり知人の紹介でこちらを知りました。立ち上げ期からこちらに勤務して早11年。元々は電子部品会社の研究開発者でした。これまでと全く違う仕事がしたいという意欲はありつつ、最初は右も左もわからない状態でした。

Q.普段のお仕事の内容を教えてください。

SONY DSC

A.ヘルパーとして利用者さんの排泄介助や口腔ケアなどのお手伝いを中心に自立支援をしています。中でも私の主な担当はレクリエーションです。どうしても気分が滅入って閉じこもりがちになってしまう皆さんを元気づける役と言いますか、例えば毎日の体操の時間を盛り上げています。モットーは『実用的な話をわからないように含めて楽しませる』です。手のひらを開閉する動作ひとつにしても、日常生活の動きに繋げられるよう工夫を凝らして構成を考えています。DSC07666_1004105158私は前職の研究経験が長かったので、自分で勉強を重ねることは全く苦にならないタイプで、今でも休みの日などを利用して口腔ケア学会や医学界の公開講座などにも積極的に出かけて学んでいます。体操もそんな裏打ちのあるデータを元に構成しています。人間は肩肘を開くような動きをすると自然と元気が出るんですよ!テーマソングは水前寺清子さんの『365歩のマーチ』。元気の出る曲に乗せて、一人一人今日の調子や困ったことがないか聞きながらみんなで楽しく笑って体操をしています。「イチニサンシ」という掛け合いに「…ハチク ジュウシマツ!」なんて、ちょっとした言葉遊びや冗談を交えてみなさんと大笑いして体操を楽しんでいます。「イチニサンシご苦労さん!」とか(笑)些細なことかもしれませんが、利用者さんたちもいつも楽しみに待っていてくれて本当に嬉しいかぎりです。いつの間にか信頼関係も築けています。体操の最後には『東京音頭』を歌って踊って〆ます。集中してあっという間に1時間が過ぎます。みんな一緒に楽しく歌って踊る姿には毎日やりがいを感じますね。

Q.日々の仕事を通じてやりがいや充実感を感じることはどのようなことですか?

SONY DSCA.どうしても「生きること」自体に興味を失いかけている人が多い現実があります。「生きる力」を体操をきっかけに少しでも引き上げることができたと手応えを感じる瞬間は心からやりがいを感じます。ここは認知症や要介護平均3以上の方が多いので、つい気持ちが滅入る理由もわかります。ですが、目を輝かせて生き生きとした表情で自分の楽しみを見つけて過ごされる姿を見るときは私まで心が躍ります。交換研修で他施設に行く機会もあり、その際も体操を一日に2回3回とリクエストされるときもあり自分でも自信を感じていますね。私自身も体力を使いますが、元々水泳で鍛えていて体力には自信があります。リーダーシップを取って現場で活躍できている自負もあって今とても充実していますね。

Q.この仕事を通じて自分が成長したなと感じることはありますか?

SONY DSCA.どんな人も終末期になると自然と穏やかになるものです。お見送りをするというのはやはり特別な時間です。どんなに寝たきりでも部屋のドアを開けて、こちらの存在を「いるよ」と気づいてもらうことの大切さを痛感します。本当の意味で寄り添うことを知ったと言いますか、「そばにいるよ」という気持ちを伝えたり声を届けることの真の意義を学びました。

それから「恥ずかしい」という気持ちがなくなりました。研究職だった前は正直、片意地張っていました。最先端技術だけに一歩先は崖のような未知の領域を一人で黙々と探求する仕事でしたので、失敗と恐怖心の狭間で必死で猛勉強する日々でした。人一倍頭が固く、失敗することは何より怖くて恥ずかしいことでした。でもここに来ると本来の自分らしさを自然と出せるようになりました。なぜなら地を出してもみんなが笑顔で受け入れてくださる度量の大きな空気があるからです。自分に素直に、自然体で生きるって本当に素敵ですね。

また、介護の仕事は気持ちがぶつかりあう特殊な現場ですから、変な取り繕いは鋭く見抜かれます。いいことばかりでなく、もちろん大変な出来事もあります。感情をさらけ出してあけっぴろげの自分を受け入れながら、人の温度や絆を感じる仕事をしていくうちに人生観も変わりましたし、家事や人のお世話をすることの大変さも知りました。自分の奥さんに対してあらためて感謝の気持ちも感じましたしね。(笑)

Q.伊藤さんがこれからこちらで実現させたい夢やビジョンはありますか?

SONY DSC

A.もっと医学的なことだけでなく、多方面の知識を融合したオリジナルのプログラムを考えてみたいですね。利用者さんに楽しんでもらえる体操ネタを作るだけでなく、自分自身のためにも業界を問わず幅広い知識を吸収することが今は楽しみで仕方ないです。今所属している学会は7つくらいでしょうか。「楽しい」と感じる人生の素晴らしさをもっともっと私自身で体現し、利用者さんに伝播してゆければいいですね。