A.私は以前、看護師でしたが老人介護の分野に特化した仕事をしたいと思うようになり、ホームヘルパーやワーカーの経験を積んできました。以前勤務していた小さな施設は立ち上げ期だったこともあり「そこだけのルール」の中で対応一つも手探りでした。
こちらに入職したのは、多くの施設を経営する会社であると同時に、しっかりとした教育体制や確立されたシステムの上で働きやすい職場だと感じたことが決め手です。システムも学べると聞いてより魅力的でした。システムと言うのは、わからないことをきっちりと教えてくれる環境があるということです。現場で直面する疑問や困ったことをすぐに相談でき、フォローする体制があるということは素晴らしいことですよね。信頼できる上司がいるという体制にも当時の私には魅力でした。
A.ケアマネージャー兼管理者の業務をしています。18名の利用者さんのケアプランを中心に日々業務を行っています。日常生活における利用者さんのお世話が主ですが、とても家庭的な雰囲気で毎日を過ごしています。ここは認知症の方の施設ですが、1フロア9名という少人数で自由にご自宅と同じ環境で過ごしていただけるよう援助しています。例えば食事も家で食べる旬の食材を使用して料理も一緒に作ります。ジャガイモの皮剥きやもやしの芽取りなど自宅のキッチンで料理する感覚で職員も一緒に笑いながら楽しく作業をしています。
他にも職員のフォローに入ります。キャリアの浅い職員には一緒に現場に入りマンツーマンで指導に当たりますし、疑問があればその場で解決するよう意識しています。職員がケアマネージャーや介護福祉士などの試験を受けたいときには、勉強会を開いて、みんなで一緒に学ぶことを何年も続けています。ケアマネージャー資格などは難しいので、自主的に指導し合って本格的な試験対策をしています。施設関係者だけでなく、職員のお友達や全く別の施設からの希望者も多くお越しになるくらい大盛況で、実際合格実績もすごいんですよ!職員の実力も確実に伸びています。ここの誇らしい自慢ですね。
その他、いろんな研修やセミナー参加もできて、学びについての会社のバックアップは手厚いです。困ったことがあれば上司自ら応援にも来てくれますし、職場は本当にアットホーム。お茶を飲んだりおしゃべりを楽しむだけでなく、職員が犬を連れてきたり、季節のイベントを通じてご支援くださる地域の方のあたたかさに触れたり、それは自宅で過す感覚と同じですよね。利用者さんが24時間過ごす場所なので、職員一人一人が環境作りや施設の雰囲気をとてもに大切に考えています。それに職員は多彩な得意分野を持っていて、それはもう脱帽です!シフトが様々な中、みんなで協力し話し合っていつも現場を盛り上げてくれます。誰かに負担が偏ることなく、協力して作り上げる姿には安心しています。職員の人間力が非常に高いので働きやすい職場だと思いますね。
A.利用者さんと職員が一緒に笑顔で過ごしているときには「いいな」とあらためて実感します。特に大きな医療行為を希望されなければここは利用者さんの人生の最期までお付き合いができる場所です。利用者さんが座ったままお風呂に入れる機械浴などもあり、長く最期のときまで一緒に暮らしてゆけます。職員が自信を持って利用者さんのお看取りができている場面を見るときなども、この仕事のやりがいを強く感じる瞬間ですね。
A.以前は四角四面な考え方で、失敗を過度に恐れる私でした。でもここに来てからは失敗を責めない寛容さとフォローくださる風土が、落ち着いて広い視野で見渡せる自分に変えてくれました。利用者さんやご家族をはじめたくさんの出会いがあり、いろんな考え方を吸収できたことも大きな要因です。凝り固まった考え方だと、できない理由ばかり探してしまって「とにかくやってみよう」という今の発想にはなれませんでしたね。
それから「人に伝える力」です。説明力とも言うのか、人に物事を伝えるには丁寧で根拠のある「響く伝え方」をしなければ真には伝わらないものです。自分でもかなり勉強し努力もしましたが、人間性がぶつかりあう生の現場ですので、その気づきは自分の中でとても大きかったですね。
A.一つ忘れられない想い出があります。毎日「死にたい」が口癖の末期がんの80代の方がいました。娘さんには「温泉に一緒に行きたい」というささやかな夢がありました。介護保険外のサービスではありましたが、私もどうしてもその夢を叶えたくて、一緒に電車に乗り温泉に行き、美味しいご飯を食べました。次の日の早朝、布団の中でその利用者さんが小さく呟かれました。「神様…お願いです。もう少し長生きをさせてください。」と―それを傍で聞いた娘さんは静かに涙を流されました。私は言葉が見つからないくらい感激しました。その後一年も経たないうちにお看取りさせていただいたのですが、その時に震えるほど痛感したのは「できることがあるなら最大限叶えたい」という願いです。賛否両論あると思います。介護保険のサービス外のことなのになぜそこまでやる必要があるのか?認知症の方を連れ回すなんて不可能だ!なんて意見も出る理由はよくわかります。けれど実際にその意義と熱量を感じる現場にいるからこそ、やってみたいと私は強く思うのです。「役に立ちたい」という思いが溢れるのです。記憶に残る真のケアを一つでも多くこれからも結実したいです。
A.まず気持ちが優しいことは大事ですね。資格なんかはあとからついてくるものです。「まずはやってみよう」と思えるポジティブな発想ができる方であれば、もう向いてるんじゃないかなと思いますよ。
A.私は以前、看護師でしたが老人介護の分野に特化した仕事をしたいと思うようになり、ホームヘルパーやワーカーの経験を積んできました。以前勤務していた小さな施設は立ち上げ期だったこともあり「そこだけのルール」の中で対応一つも手探りでした。
こちらに入職したのは、多くの施設を経営する会社であると同時に、しっかりとした教育体制や確立されたシステムの上で働きやすい職場だと感じたことが決め手です。システムも学べると聞いてより魅力的でした。システムと言うのは、わからないことをきっちりと教えてくれる環境があるということです。現場で直面する疑問や困ったことをすぐに相談でき、フォローする体制があるということは素晴らしいことですよね。信頼できる上司がいるという体制にも当時の私には魅力でした。
A.ケアマネージャー兼管理者の業務をしています。18名の利用者さんのケアプランを中心に日々業務を行っています。日常生活における利用者さんのお世話が主ですが、とても家庭的な雰囲気で毎日を過ごしています。ここは認知症の方の施設ですが、1フロア9名という少人数で自由にご自宅と同じ環境で過ごしていただけるよう援助しています。例えば食事も家で食べる旬の食材を使用して料理も一緒に作ります。ジャガイモの皮剥きやもやしの芽取りなど自宅のキッチンで料理する感覚で職員も一緒に笑いながら楽しく作業をしています。
他にも職員のフォローに入ります。キャリアの浅い職員には一緒に現場に入りマンツーマンで指導に当たりますし、疑問があればその場で解決するよう意識しています。職員がケアマネージャーや介護福祉士などの試験を受けたいときには、勉強会を開いて、みんなで一緒に学ぶことを何年も続けています。ケアマネージャー資格などは難しいので、自主的に指導し合って本格的な試験対策をしています。施設関係者だけでなく、職員のお友達や全く別の施設からの希望者も多くお越しになるくらい大盛況で、実際合格実績もすごいんですよ!職員の実力も確実に伸びています。ここの誇らしい自慢ですね。
その他、いろんな研修やセミナー参加もできて、学びについての会社のバックアップは手厚いです。困ったことがあれば上司自ら応援にも来てくれますし、職場は本当にアットホーム。お茶を飲んだりおしゃべりを楽しむだけでなく、職員が犬を連れてきたり、季節のイベントを通じてご支援くださる地域の方のあたたかさに触れたり、それは自宅で過す感覚と同じですよね。利用者さんが24時間過ごす場所なので、職員一人一人が環境作りや施設の雰囲気をとてもに大切に考えています。それに職員は多彩な得意分野を持っていて、それはもう脱帽です!シフトが様々な中、みんなで協力し話し合っていつも現場を盛り上げてくれます。誰かに負担が偏ることなく、協力して作り上げる姿には安心しています。職員の人間力が非常に高いので働きやすい職場だと思いますね。
A.利用者さんと職員が一緒に笑顔で過ごしているときには「いいな」とあらためて実感します。特に大きな医療行為を希望されなければここは利用者さんの人生の最期までお付き合いができる場所です。利用者さんが座ったままお風呂に入れる機械浴などもあり、長く最期のときまで一緒に暮らしてゆけます。職員が自信を持って利用者さんのお看取りができている場面を見るときなども、この仕事のやりがいを強く感じる瞬間ですね。
A.以前は四角四面な考え方で、失敗を過度に恐れる私でした。でもここに来てからは失敗を責めない寛容さとフォローくださる風土が、落ち着いて広い視野で見渡せる自分に変えてくれました。利用者さんやご家族をはじめたくさんの出会いがあり、いろんな考え方を吸収できたことも大きな要因です。凝り固まった考え方だと、できない理由ばかり探してしまって「とにかくやってみよう」という今の発想にはなれませんでしたね。
それから「人に伝える力」です。説明力とも言うのか、人に物事を伝えるには丁寧で根拠のある「響く伝え方」をしなければ真には伝わらないものです。自分でもかなり勉強し努力もしましたが、人間性がぶつかりあう生の現場ですので、その気づきは自分の中でとても大きかったですね。
A.一つ忘れられない想い出があります。毎日「死にたい」が口癖の末期がんの80代の方がいました。娘さんには「温泉に一緒に行きたい」というささやかな夢がありました。介護保険外のサービスではありましたが、私もどうしてもその夢を叶えたくて、一緒に電車に乗り温泉に行き、美味しいご飯を食べました。次の日の早朝、布団の中でその利用者さんが小さく呟かれました。「神様…お願いです。もう少し長生きをさせてください。」と―それを傍で聞いた娘さんは静かに涙を流されました。私は言葉が見つからないくらい感激しました。その後一年も経たないうちにお看取りさせていただいたのですが、その時に震えるほど痛感したのは「できることがあるなら最大限叶えたい」という願いです。賛否両論あると思います。介護保険のサービス外のことなのになぜそこまでやる必要があるのか?認知症の方を連れ回すなんて不可能だ!なんて意見も出る理由はよくわかります。けれど実際にその意義と熱量を感じる現場にいるからこそ、やってみたいと私は強く思うのです。「役に立ちたい」という思いが溢れるのです。記憶に残る真のケアを一つでも多くこれからも結実したいです。
A.まず気持ちが優しいことは大事ですね。資格なんかはあとからついてくるものです。「まずはやってみよう」と思えるポジティブな発想ができる方であれば、もう向いてるんじゃないかなと思いますよ。